
マツダ車を検討するにあたって、必ず出てくる選択肢のエンジンタイプをどちらにするか問題。初めてマツダ車に興味を持たれた方も、どちらが自分に合っているんだと悩むポイントかもしれません。
私はCX-5、CX-30のディーゼルエンジンからCX-30のガソリンエンジンと乗り継いでいるので、実際に乗っていたユーザーの視点からお話しします。
ここでは、購入にあたっての費用の差と乗り始めてからの維持費の違いについて紹介します。
※本記事ではCX-30で比較しています。
・車両価格の差
・燃費の差
・燃料代、燃費の差で車両価格の差を埋められるのか
・その他の費用差
・まとめ
車両価格の差
ここでは、CX-30の同グレードで比較していきます。
CX-30 20S BlackSelection 2WD | 2,998,600円 |
CX-30 XD BlackSelection 2WD | 3,273,600円 |
同車種・グレード・駆動方式で比較してみると、エンジンタイプによる差額は275,000円になります。
燃費の差
次は燃費の差を見ていきます。
CX-30 20S BlackSelection 2WD | 16.2 km/L |
CX-30 XD BlackSelection 2WD | 19.5 km/L |
こちらの燃費はカタログ値の平均燃費です。燃費差は3.3km/Lになります。
燃料代、燃費の差で車両価格の差を埋められるのか
上記を踏まえてざっくり計算してみます。
レギュラーガソリン166円/L、軽油145円/L、月1,000km乗ると仮定します。
グレード | 1ヶ月の燃料量 | 金額 |
CX-30 20S BlackSelection 2WD | 61.7L | 10,242円 |
CX-30 XD BlackSelection 2WD | 51.3L | 7,439円 |
こうしてみると、ひと月の燃料代の差は2,803円となります。
車両価格の差額が275,000円と考えると、差が埋まるには約98ヶ月、つまり約8年かかるということですね。ある程度長く乗るつもりであれば埋められない差ではありませんが、あくまで月1,000km乗る想定なので乗る距離が短ければもっと長くなりますし、距離が長ければ短くなります。
実際私の場合、車通勤で往復20km弱と休日に乗る分でだいたい月800kmちょっとくらいです。私の乗り方だと燃料代の差で車両価格のサウィ埋めるには10年くらいかかる計算になりますね。
その他の費用差
燃料代の差で車両価格の差額を埋めるには8年〜10年程かかるというのはお分かりいただけたかと思います。次は燃料代の差以外のかかる金額の違いを見てみます。
・自動車税
マツダ車の場合、エンジンタイプによって排気量が変わるものがあるので、自動車税額が変わってきます。
車種 | ガソリン | 金額 | ディーゼル | 金額 |
CX-3 | 1,500cc | 30,500円 | 1,800cc | 36,000円 |
CX-30 | 2,000cc | 36,000円 | 1,800cc | 36,000円 |
CX-5 | 2,000cc 2,500cc | 36,000円 43,500円 | 2,200cc | 43,500円 |
CX-60 | 2,500cc | 43,500円 | 3,300cc | 57,000円 |
CXシリーズのみ書き出してみました。CX-30に関してはガソリンとディーゼルで排気量の区分が変わらないので金額は同じです。差額で見るとCX-5が7,500円、CX-60が13,500円と大きいですね。毎年支払うものなので、検討の際はこちらも忘れず念頭に置いておきましょう。
また、自動車税は長く乗ると重課税になり税額が概ね15%程上がります。その重課税になる年数がガソリンとディーゼルで違います。
ガソリンが13年、ディーゼルが11年になっています。ディーゼルの方が2年短いので、長く乗ろうと思うのであればこちらも頭に入れておきましょう。
まとめ
結論、だいたい8年〜10年乗るのであれば車両価格の差を埋めることはできます。
が、正直「燃費が良い!」「軽油だから!」という理由だけでディーゼルエンジンを選ぶのはおすすめしません。
ディーゼルエンジンの場合、ちょい乗りしかしない人にはまず向いていません。ディーゼルエンジン特有の煤の除去がうまくできなくなるからです。これについてはまた別で記事にできればと思います。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりもパワーがあり、力強い加速感があります。高速道路をよく利用したりちょっとした山道・峠道を走るという方におすすめです。私も一時期、ディーゼルエンジンの虜になっていました。
乗った感じも変わりますので、一度お近くの販売店などで試乗してみてください。こればかりは乗って体感いただく方が早いです。
また、エンジンルームの静粛性が上がっており、エンジン音はかなり静かになりました。ガソリンエンジンの音量とも差はあまりないと感じました。ですが、ディーゼルエンジンは特有の音がするので、一度現車で確認することをおすすめします。